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住まいづくり研究室 ニュースと日記

住まいや建築に関することで、私が日々考えることを綴っていきます。
予算オーバーの新国立競技場
久しぶりの投稿となります。

ラグビー国際大会とオリンピックの為に、新国立競技場が新しく建設される予定であるのは皆さん承知のことでしょう。
予算オーバーや東京都の負担問題などで話題になっていますが、
それ以前に計画自体の内容がひどすぎる状態なので、思わず投稿しました。

まず、今回新しく建築される新国立競技場のコンペを開催した時点の予算は1300億円でした。
まともな建築家であれば、この予算の中で実現可能な範囲で計画して応募するはずです。
日本の有名建築家も次選などで選ばれていましたし、こちらを選んでいれば今回のように予算を大きく超えることはなかったはずです。

そのコンペの応募案の中から外国の著名建築家を最優秀として選んだのですが、基本設計の時点で予算を大幅に上回ることが発覚。
この時に規模を2割ほど削減して、1600億円の予算に変更して基本計画案としています。
この予算変更は、震災復興とオリンピック特需による建設費の高騰を考慮しての物でした。
実際、当時の建築費の高騰分と規模の縮小を考えると、この時点で現在でも通用する建築費用の高騰分は計算された結果のはずです。

そして現在、予算1600億円(これはあくまで基本設計時で、一番初めのコンペの予算ではありません)から建設費用2500億円に増加しました。
この説明で政府(官僚)は建設費用の高騰を理由にしていますが、コンペの時点から考えると、すでに高騰分は計算済みのはず。(基本設計時と現在の建築費はほとんど変わっていません)
つまり、1600億円から2500億円に900億円(本来は1300億円から2500億円ですから1200億円増とほとんど倍額)も増加した理由の主な要因は、コンペ計画の予算オーバーがほとんどすべてということなのです。

民間の建物であれば、この時点で契約不履行で契約破棄できる位の大きな予算オーバーといえます。
コンペで選ばれたのが日本人であれば簡単に計画を変更できたはず(官僚たちは日本人には厳しいですからね・・・)。
しかし今回の最優秀賞は外国の建築家、今の日本の政府や官僚では変える勇気がないようです。

そこで建築費高騰を予算オーバーの理由としてごまかし、さらに計画を確定(7月7日に)した後に東京都に費用負担を要求するとは、如何なる非常識でしょうか。
まあ現実としては新国立競技場及びその周辺で得られる利益は、主に東京都に還元されるのでしょうが、関係浅い他の地域では国税の無駄遣いにしか感じられません。

大きな大会では必須となるサブトラックも恒久的なものは無くオリンピック後には使いにくくなるはずの競技場に加え、コンサートを年少ない回数開催しても確実に赤字になる見込みの非常に高額な屋根をオリンピック後に作るというバブル的志向も残ったまま。
このような計画を世論の反対が8割あってもゴリ押しする日本の政治や官僚は、日本の将来や自身の息子や孫の代のことをどのように考えているのでしょうか。

元々コンパクトなオリンピックがコンセプトなのに、この肥大化した新国立競技場の計画には違和感しか感じられません。
すでに手遅れなのかもしれませんが、日本に住む人のことを本気で考え、外国の考えや面目の為ではなく、日本国民の為に行動できる政治家や官僚の出現を切望するところです。
| 建築一般 | 12:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
いよいよ住宅版エコポイント開始
いよいよ住宅版のエコポイント制度が動き出しました。
すでに制度自体は動いていたのですが、ようやくポイント申請が出来るようになりました。

住宅を新築する場合は、ハイレベルの断熱性能や省エネ性能を持った住宅しか対象になりません。
高断熱仕様のハウスメーカーの住宅向きのエコポイントといえそうです。
基準に適合する住宅に対して、30万ポイントのエコポイントがつきますが、エコポイント対象住宅であることを証明する為に若干の費用がかかります。


住宅版エコポイントの目玉は、断熱性能を向上させるリフォームに付くことです。
窓ガラスをペアガラスに交換したり、内窓をつけたり、天井や壁や床に一定量の断熱材を追加した際などに、エコポイントがつきます。

リフォームの部分ごとにエコポイントが付くので、獲得しやすいという点が大きなポイントです。
ちょっとした工事でも、エコポイントがもらえる場合があります。

しかも室内の暑さや寒さを防ぐことにもつながるので、快適さもアップしますし、冷暖房にかかる費用も減らすことが出来ます。

住宅版エコポイントは、リフォームこそ狙い目なのです。

  住宅版エコポイントの詳しい内容は、管理人のサイトでも紹介しています。
  住宅版エコポイントとは
| 住宅 | 21:27 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
住まいを長持ちさせるコツ
住まいを長持ちさせるためのポイントは、手を加えることです。
というと、当たり前のようにも感じますが、実際に続けて住まいに手を加えている人は少ないのです。

住まいに手を加える内容には、いろいろあります。
頻繁に細かい部分まで掃除することから、実際に塗料を塗ったり、ちょっとした故障を直したり。
本格的にリフォームすることもあれば、傷んだ設備を交換することもあるでしょう。

この手を加える際のポイントは、傷んだり不都合が発生する前に、悪い部分を発見することです。
実際に不都合が生じてから住まいを修理しようとすると、傷んだ部分が広がっていることも少なくありません。
そうなると、リフォームにお金がかかりますし、住まい自体の寿命も短くなってしまいます。

そこで、日頃から掃除や日曜大工などで、住まいに手を加えることで、傷みそうな部分を早く発見して、早めの対処をおこなうことで、住まいを長持ちさることができるのです。

結露や洗面台廻りの水分は、こまめにふき取っていれば、住まいの傷みを大幅に減らすことができます。
日頃使わない扉なども、たまに動かして掃除すれば、錆付いて動かなくなることを防げます。
外壁に傷があったら、塗料やコーキング材を塗ってやれば、そこから傷みが進行することを防げます。

日頃から、住まいに気遣ってやれば、傷んだ部分の発見も早く、住まいを長持ちさせることができます。
特に、新築直後だけではなく、定期的に長い期間、住まいに手を加え続けることが大切なのです。
| 住宅 | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
住まいの適正な設計料は?
快適で理想的な住まいづくりには、設計料が必要です。
良い住まいを完成させるためには、それなりの金額の設計料が必要となるのです。

この設計料の算定の為に、国土交通省から 建築設計・工事監理等の業務報酬基準 が策定されています。
平成21年の告示第15号です。
同様な報酬の基準は、昭和54年の告示第1206号にもあったのですが、最近の設計業務にあわせて見直されました。

この業務報酬基準によれば、設計料はかなりの金額になります。
時給を3000円(日給24,000円)とすると、100平米の詳細設計が必要な住宅で473万円です。

坪60万円の住宅では、住宅の工事費が1815万円に対して設計料が473万円ですから、工事費の26パーセントという高い割合です。
ハウスメーカーの住宅程度の設計でも13パーセントとなりますから、普通の建築家に依頼する際の設計料と同等になるのです。

せっかくの告示第15号は、坪単価に応じて、かなり補正を行わないと、活用できない状態といえそうです。

告示第15号による設計料については、他のサイトでも解説しています。
 設計にかかるコスト
http://money.ie-erabi.com/jyunbi/sekkeir.html
| 建築一般 | 09:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
200年庁舎のすすめ
最近話題の200年住宅ですが、住民に建物の長寿命化を進める前に、官公庁にも現実的に200年持つ庁舎を作ってほしいものです。

現在の庁舎は数十年で建てなおされているのが現実です。
公営団地にしても同様で、戦後に立てられた団地は、大量の建て替え時期を迎えているのです。
そのくせに市民の住宅にのみ200年住宅をすすめるのは、ちょっとおかしさを感じてしまいます。

そこで、200年住宅を推進する為にも、まず、官庁や地方自治体の庁舎や公営団地を200年持つ仕様で作るべきなのです。
最近の市町村合併によって、庁舎の改編が進んでいます。
さらに公営団地の建て替えも迫っているので、これらの建て替える建物を200年建物として作るベストタイミングなのです。

その際に200年持つ仕様で作っていることを公に公表、建物を200年使うことを宣伝するのです。
率先して200年持つ建物を作っていれば、住宅にも200年持つことを先導しやすくなるのではないでしょうか。


平気で赤信号を守らない親が、子供に信号を守るように行っても説得力がありません。
自分が守っているからこそ、はじめて、発言が説得力を持つのです。


コンクリート造の庁舎ですら数十年しか持たないような建物を作っているようでは、200年住宅を目指すといわれても、説得力を持ちません。

現実に新しい庁舎や公営団地を200年持つように作ることが、200年住宅の実現には一番の宣伝となるのではないでしょうか。
| 建築一般 | 20:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |